舞妓、最後の日

昨日、お昼席で祇園甲部の「つる葉」ちゃんが来てくれました。
いつもご贔屓くださるお客様からのご指名でした。

彼女は沖縄出身で、舞妓として店出し(デビュー)した当時は
メディアによく取り上げられていましたが、
早いもので、もう芸妓になるそうです。

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舞妓から芸妓になることを「襟替え」といい、
この時期だけ許される‘特別なこと’がいろいろと待っています。


彼女たちの第一正装である黒紋付きを着ることや、
「黒髪」という色っぽい舞が舞えるのも‘特別なこと’。



そして、お歯黒。

花街では現在もそうですが、結婚すれば引退する決まりです。
しかし、昔の花街の世界では身請けをしてくれるような結婚はごく稀なことでした。
せめてもとして、舞妓から芸妓になるこの期間に
若嫁の証であるお歯黒をするようになったのではないかと言われています。

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つる葉ちゃん曰く、昔とは違い、蝋を塗っているので
お歯黒をしている間は何も食べられないそうです。

「お歯黒ダイエットどす〜」と笑ってはりました(^^;)

この時も、お昼席が終わって帰ったらお歯黒を落として食事をして、
また夜の宴会の為にお歯黒塗ります…と言っていました。




さて、先笄(さっこう)という雀のしっぽをぶら下げたような髪型が結えるのも
この時期だけ… 

この髪型も主に昔の町屋の若いお嫁さんだけが結っていたそうです。
最終日にこの元結(もっとい)と呼ばれる‘しっぽ’を
切り落とす断髪式もあります。

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つる葉ちゃんは、出産前に私がよく行った牡丹さんというお茶屋さんで、
よくお会いしたので、仲良しさんです☆

いつぞやは眠たそうで、目がトローンとなった状態だったり、
化粧が落ちて大変なことになっていたり… 天然系の子でした。



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仲のいい舞妓さんが芸妓になると、私もなんだか嬉しくなりますねー。
この日が、つる葉ちゃんにとって「舞妓最後の日」だったそうです。

翌日曜日はお休みして、月曜日には芸妓・つる葉として活躍することになります。

祇園だもん、舞妓さん | comments (0) | trackbacks (0)

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