夏前から打合せを重ねていた、
自社HPの英語サイトが完全にリニューアルUPされました! →【☆】
私は4年ほど前に旅館組合青年部のIT委員会の委員長を仰せつかり、
組合HPの英語サイトリニューアルに携わる機会を得られました。
外国人が好むHPと日本人のそれが全く異なることに
驚愕し、大変勉強になっていつか自社でも反映させたいと思い続けていました。
遅ればせながら、今回の新門荘の英語サイトも
その時学習したことを如何なく反映させました。
例えばご覧いただけばお分かりのように、かなりシンプルで色目も抑えています。
【プラン詳細はこちら!】のよう日本語サイトなら目立たせる部分も
シンプルにサラッと。
FAQ(よく聞かれる質問事項)に関しては70個も作成しておきました。
プランやクレジット決済などまだ未完成な部分もありますが
ページの構想や文章は私が一から考えました。
今回のリニューアルに携わってくださった業者の方から
「女将の挨拶は必要です!」と強い押しがあり、
出来れば避けたかった私自身の顔出しをしています。
サイトで顔を出すと「女将は居るの?」「なんで居ないの?」と
期待を裏切る結果を招くことを恐れて、それを拒んでいました。
しかしながら「‘女将が居たらラッキー!’と思わせればいいんです」
と、アドバイスを受け、ナルホドと。
以下は長くなりますが、英語サイトのGreeting(ご挨拶)の日本語訳です。
「女将」のポジションと「旅館」の魅力を
きちんと説明出来ていると自負しています。
/////////////////////////////////
祇をん新門荘は、私の曽祖父が創業して64年を迎えました(2013年現在)。
私は9歳まで、この旅館の4階に住んでいました。特に跡を継ぐように言われたわけではありませんが、大学を卒業してここに就職しました。学生の頃は会計を勉強していて、将来はその道で生活できることが私の夢でした。実家の仕事場で仕事をしながら、着実にその道に進めれば…と楽観的に考えていました。
ところが、入社2カ月で母が重篤な病に罹り、突如私が着物を着てお客様の前に出る必要性が生じました。着物の着方もわからない、畳の上での挨拶の仕方もわからない、京料理の説明も出来ない、京都の魅力も語れない… そんな世間知らずだった私が「若女将」と呼ばれて早くも10年が経過しました。
日本旅館の文化は‘女将’の存在あってこそです。
その‘女将’は、現在は宿によってさまざまなスタイルをとっています。経営に従事してお客様の前に出てこない女将、スタッフと同じ制服で仕事をする女将、お客様へのご挨拶などできるだけ着物を着て前面に出ている女将、生け花やスタッフ教育など裏方に徹する女将…
現在の私は、料理を作る以外のすべての業務に従事しています。ある時は着物を着て舞妓さんの説明をし、ある時はこの英語版HPをはじめネットや印刷物の広告の打合せに時間を費やし、ある時は従業員に着物の着方を教え、接客の指導をし、ある時は会社の財務状況を分析し、ある時はスタッフの給与査定…
それら業務の軸になっている根本的考え方は、新門荘に来られるお客様に京都の良い思い出を作るお手伝いをしたい!ということです。
新門荘のリピーターになってほしいという単純な利益のみを求める経営ではなく、私たちは1200年も日本国の中心地であり、現在の伝統文化の発展地である歴史深い‘京都’に住んでいることに誇りを持ち、その魅力を一つでも観光客に伝えていくことを使命と感じています。
それは日本人のみならず外国人の観光客に対しても同じ考えです。
祇をん新門荘はたった21部屋しかなく、フロント4名・料理人5名・客室係10名を含め正社員はわずか30名足らず。しかし、小さな旅館だからこそ連日私がお客様の前に出ていなくとも、私の思いをしっかりお客様に伝えられるスタッフで固められるわけです。中には私が子供のころから働いている、キャリア30年のベテラン客室係も昔と変わらずお客様を迎えています。
旅館は、ホテルと違いオーナーの思いが至る所に感じられる人の温かさがあります。そしてそれぞれの旅館にもオーナーの個性が出ているのです。
せっかく遠路はるばる日本へ、そして京都へ来てくださるのです。どうぞリーズナブルに日本の文化に、京都人の心に浸ってください。そして、祇をん新門荘にご宿泊くださったらチェックイン時に気軽に「今は若女将いる?」と声をかけてください。もし事務所で難しい顔をしてパソコンに向かい合っていても喜んでご挨拶します。「THE女将」の貫録もないし、英語は流暢に話せないし、着物姿ではないかもしれませんが、旅の思い出に一緒に写真を撮りましょう!
自社HPの英語サイトが完全にリニューアルUPされました! →【☆】
私は4年ほど前に旅館組合青年部のIT委員会の委員長を仰せつかり、
組合HPの英語サイトリニューアルに携わる機会を得られました。
外国人が好むHPと日本人のそれが全く異なることに
驚愕し、大変勉強になっていつか自社でも反映させたいと思い続けていました。
遅ればせながら、今回の新門荘の英語サイトも
その時学習したことを如何なく反映させました。
例えばご覧いただけばお分かりのように、かなりシンプルで色目も抑えています。
【プラン詳細はこちら!】のよう日本語サイトなら目立たせる部分も
シンプルにサラッと。
FAQ(よく聞かれる質問事項)に関しては70個も作成しておきました。
プランやクレジット決済などまだ未完成な部分もありますが
ページの構想や文章は私が一から考えました。
今回のリニューアルに携わってくださった業者の方から
「女将の挨拶は必要です!」と強い押しがあり、
出来れば避けたかった私自身の顔出しをしています。
サイトで顔を出すと「女将は居るの?」「なんで居ないの?」と
期待を裏切る結果を招くことを恐れて、それを拒んでいました。
しかしながら「‘女将が居たらラッキー!’と思わせればいいんです」
と、アドバイスを受け、ナルホドと。
以下は長くなりますが、英語サイトのGreeting(ご挨拶)の日本語訳です。
「女将」のポジションと「旅館」の魅力を
きちんと説明出来ていると自負しています。
/////////////////////////////////
祇をん新門荘は、私の曽祖父が創業して64年を迎えました(2013年現在)。
私は9歳まで、この旅館の4階に住んでいました。特に跡を継ぐように言われたわけではありませんが、大学を卒業してここに就職しました。学生の頃は会計を勉強していて、将来はその道で生活できることが私の夢でした。実家の仕事場で仕事をしながら、着実にその道に進めれば…と楽観的に考えていました。
ところが、入社2カ月で母が重篤な病に罹り、突如私が着物を着てお客様の前に出る必要性が生じました。着物の着方もわからない、畳の上での挨拶の仕方もわからない、京料理の説明も出来ない、京都の魅力も語れない… そんな世間知らずだった私が「若女将」と呼ばれて早くも10年が経過しました。
日本旅館の文化は‘女将’の存在あってこそです。
その‘女将’は、現在は宿によってさまざまなスタイルをとっています。経営に従事してお客様の前に出てこない女将、スタッフと同じ制服で仕事をする女将、お客様へのご挨拶などできるだけ着物を着て前面に出ている女将、生け花やスタッフ教育など裏方に徹する女将…
現在の私は、料理を作る以外のすべての業務に従事しています。ある時は着物を着て舞妓さんの説明をし、ある時はこの英語版HPをはじめネットや印刷物の広告の打合せに時間を費やし、ある時は従業員に着物の着方を教え、接客の指導をし、ある時は会社の財務状況を分析し、ある時はスタッフの給与査定…
それら業務の軸になっている根本的考え方は、新門荘に来られるお客様に京都の良い思い出を作るお手伝いをしたい!ということです。
新門荘のリピーターになってほしいという単純な利益のみを求める経営ではなく、私たちは1200年も日本国の中心地であり、現在の伝統文化の発展地である歴史深い‘京都’に住んでいることに誇りを持ち、その魅力を一つでも観光客に伝えていくことを使命と感じています。
それは日本人のみならず外国人の観光客に対しても同じ考えです。
祇をん新門荘はたった21部屋しかなく、フロント4名・料理人5名・客室係10名を含め正社員はわずか30名足らず。しかし、小さな旅館だからこそ連日私がお客様の前に出ていなくとも、私の思いをしっかりお客様に伝えられるスタッフで固められるわけです。中には私が子供のころから働いている、キャリア30年のベテラン客室係も昔と変わらずお客様を迎えています。
旅館は、ホテルと違いオーナーの思いが至る所に感じられる人の温かさがあります。そしてそれぞれの旅館にもオーナーの個性が出ているのです。
せっかく遠路はるばる日本へ、そして京都へ来てくださるのです。どうぞリーズナブルに日本の文化に、京都人の心に浸ってください。そして、祇をん新門荘にご宿泊くださったらチェックイン時に気軽に「今は若女将いる?」と声をかけてください。もし事務所で難しい顔をしてパソコンに向かい合っていても喜んでご挨拶します。「THE女将」の貫録もないし、英語は流暢に話せないし、着物姿ではないかもしれませんが、旅の思い出に一緒に写真を撮りましょう!