現代の名工

新門荘では、調理場の‘長’である料理長の他に、
「料理顧問」という役職が存在します。

ちょうど1年半前に調理場の職人を一新した時に
それを設けることにしました。


「料理顧問」は新門荘の現料理長の‘おやっさん’にあたる人で
師匠として、料理について様々な指導を受けてきたようです。

こういう職人さんの世界は、きちんとした縦社会で
親方(先輩)の言うことは絶対です。

(ちなみに芸舞妓が活躍する花街も完全な縦社会です)


さて、料理顧問の小谷氏は現職は滋賀県のホテルの料理長を務めていますので、
毎日新門荘に顔を出すわけにはいきませんが、
私にとってはなにか困ったことがあれば気軽に尋ねることの出来る存在です。

これは非常に有難いことです。

また、口先だけでなく経営者の立場になって、
お客様にいかにして喜んでいただけるかを常に考えて実践している人で、
その弟子にあたる人間に、新門荘の調理場を任せられるということは
私や宿にとっても有難いことでもあります。


宿の最大の楽しみは料理であると考えているがゆえに
そこに対するご意見には非常に神経質になります。
調理場は表に出てきませんから、聞き役の私はどんな些細なことでも
報告をして改善していかなければいきません。

つまるところ、コミュニケーションを図る事は非常に大切な要素で、
部署を問わず物が言いやすい環境かどうかも、
お客様の声をきちんと反映できているかということにも繋がるはずです。

そういう意味では、調理師にも人間性が求められるところです。
少し前の調理師会といえば、周りの意見を聞かないような気難しい人間が
多かったと聞きますから、ある程度のケジメを保ちながら
コミュニケーションが取れること、また取れている新門荘の現状は
私として安心できるところでもあります。





さて、話が少々脱線してしまいましたが、
京都府では、職業技能の向上と技能尊重気運の高揚を図り、
技能者の励みになることを目的として、
京都府優秀技能者表彰制度が実施されています。(京都府HPより)

この制度は、伝統産業を除く、
府内の各産業分野で最高の技能を発揮して、
産業発展のために貢献されている方を京都府知事が表彰するもので、
昭和61年度から実施されているようです。

「京都府の現代の名工」の称号が授与されます。


その、平成20年度の「現代の名工」に新門荘の料理顧問が受賞しました。

↓受賞パーティがあり、招待を受けたので弊館の社長と私が赴きました。

NEC_0165.JPG

日ごろの研鑽努力があるがゆえの受賞ですから
名誉あることだと思います。また、新門荘もその受賞者が
料理顧問をしてくれているということもあり、
大変喜ばしく嬉しく思いました。

パーティーの最後の挨拶で、弊館の料理長がマイクを握り、本人が言いましたが、
料理顧問の技術力は勿論のこと人柄や仕事に対する思いなど
ひとつの目標に励んで欲しいと思います。

また一人でも多くのお客様が、新門荘の料理に対してご満足頂けるように
今後も私はお客様の意見を伝え、
調理場は改善策を見出して精進していく所存であります。

新門荘のお年頃 | comments (0) | trackbacks (0)

Comment Form

CONTENTS MENU
  • HOME
  • 宿泊プラン
  • WEBご予約特典
  • 標準宿泊料金
  • 団体様お見積り
  • お部屋・館内
  • お料理
  • 追加料理
  • アニバーサリー料理
  • 京都体験コース
  • 日帰りプラン

    • 会場案内
    • 宴会プラン
    • 慶弔プラン
    • 昼食プラン
    • 舞妓プラン
  • 交通アクセス
  • 祇園観光案内
  • 京都みやげ
  • 動画紹介
  • 若女将のブログ
  • 新門荘通信
  • メールマガジン
  • 会社概要
  • お問合せ
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ