自分の誕生日に際して

今月は私の誕生月でした。


高校生の頃、
「自分の誕生日は自分を祝うのではなく、母親に感謝する日だと思っています」
という言葉を誰かから聞いたことがありますが、
今年の誕生日は素直にその気持ちを持つ事ができました。


12月に母親になった私は、
子供を産むという事がどれほど大変な事か身をもって痛感したからです。

出産の痛みというのは、よく鼻からスイカを入れられるような痛み〜と
非実現的な話を聞いたことがありますが
一方で、医学的には腹を切られる痛みに等しいとも聞いたことがあります。


今ならこの的確な表現は十分に納得できます。
現に私は陣痛時に、麻酔無しで鉄砲玉を取りだしたり、
足をもぎ取られたりした先人達はきっとこういう痛みだったに違いない… 
と、思ったりしました。


日頃トラブルがある時ほど冷静な私でしたが、出産時は完全に理性を失い
壁に穴が開くほど殴りまくり、ベッドヘッドが折れるであろう程ひっぱり
その痛みにもがく姿は身内といえども誰にも見せられない姿でした。


余談:3回の出産を経験している実母のみ悶絶する私の隣で飄々とした顔で、
産まれてくる孫の為に編み物をしていました。そのまま分娩室についてきた
実母は、あんまりにも分娩誘導が上手く看護師さんから何度も
「医療関係者の方ですか?」と質問を受けていました(^^;)



出産した直後、何故にこれほどまでの生死をさまようかの困難が
世の中ではサラリと流されてしまうのか…

世の中の母親たる存在は「産んじゃったー☆」とケロリと笑えるのか…


もっともっと大層に「私は出産したのよ!」と豪語してもいいのに、
と産後しばらくはずっと思っていました。



出産だけが世の中の素晴らしい経験ではありませんし、
子供を産んでいなくても本当に魅力的で人間味あふれる女性はたくさんいます。
出産したから偉いわけでもなんでもありません。



きっと私の場合はこれまで相当な親不孝な人間だったので
出産という体験を通して、「感謝」する気持ちを持て、と
神様が与えた試練だったかと感じています。



そして、半年経ち本格的な梅雨入りを感じる今
私はあの壮絶な出産経験をスッカリ忘れ、
世の中の母親と同じくケロリとした顔をしているわけです。
しばらくぶりに会う知人には「産んじゃったー☆」と言ってしまうわけです。


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