またしばらくブログの更新が滞ってしまいました…
さて、新門荘の小さな事務所内には「社長文庫」なるものが存在します。
おそらく「人間力」の向上を意図しての社長が選定した書籍が
現在10冊ほど並んでいます。
我々の接客サービス業ではマニュアルで処理できないことがたくさん起こります。
「人」としてどう考えるか、どう行動するか…と問われる場面に遭遇するのですが、
それらはやはり一朝一夕で身に付いたことの披露ではなく、
「人間力」が問われていることも多々あるのです。
昨今は挨拶のできない人や素直に感謝の言葉が出せない人、
口のきき方を知らない…つまり相手(受け手)の立場になれない人が横行するのは、
なにもネットの浸透のみの理由ではなさそうです。
日々の暮らしを当然のことと思い、口を開けば愚痴ばかりを言い、
学ぶ意欲なく漫然と仕事や勉強をする人もたくさんいます。
少し脱線しますが、私は自分に子供を授かってから、
この子をどう教育していくべきかを常に考えるようになりました。
「この子になんでもしてあげる」のではなく
「この子がなんでもできるようになる」ようになってほしい…
隣の人の話に同感して、自分の意見をきちんと話せる人間になってほしい…
思いやり、愛情、困難に立ち向かう勇気、謙譲の心、礼節を持ち合わせ、
常にそれらを磨く努力をする人間になってほしい…
それらは単に願うだけではダメで、結局は私自身の「人間力」の向上が、
この子の人生を左右するのではないかと思っています。
そして、ひいてはその向上が新門荘という旅館運営においても、
地盤を固め飛躍していく大きな要素であると考えています。
新門荘で勤める人には「仕事ができる」は「人間力」と比例している
と気付いてほしい、そんな思いも社長にはあって「社長文庫」が
できたのではないかと思います。
ですから、時間を見つけてそれらの本を手に取ってほしいぁと私も思っています。