若女将の輪

今日の昼間、某料亭の若女将さんと
これから実家の某旅館の若女将になる友達が 我が赤子を見に遊びに来てくれました。


土曜日という忙しい曜日なので、昼間の限られた数時間だけのお喋りでした。


新門荘も有難いことに、今日の土曜日は芸舞妓さんが4−5人入った宴会が
昼も夜も続いていました。が、その忙しい日にこうして家でのんびり友達と
お茶できるというのは夢のようです。「土曜日=休めない」というこれまでの
スタイルが一変したのも「育児」を優先せざるをえないという状況の
今だけ限定ですが…



さて、三人の二時間のお喋りは客観的に見ると面白かったと思います。


嫁としての女将と娘の女将の違いや、母親に見る嫁(女将)と
祖母に見る姑(大女将)の狭間に立つことや、
女将という仕事・跡継ぎゆえに結婚相手の制約、又どういうスタイルで
「女将」の仕事をするか、本当はどういうポジションで仕事をしたいのか、
家族や親せきが混じる業態ゆえの苦労……などなど




さて世間では、特にここ京都では「女将」というとどうしても着物を着て
お座敷にご挨拶に伺うイメージが強く、又仕事内容としてそうせざるを得ない場合も多々あります。

私自身も「‘女将’がいる宿のくせに」「‘女将’を置く宿ならば」とお客様から
ご指摘を受ける度にため息をつくことも多々ありました。


この肩書ゆえに完全に裏に引きこっての
経営側の仕事に徹しられないというジレンマもあります。



私はかねてから「女将」という肩書が好きではなく、
今でも便宜上必要といえども周囲からは‘りえさん’とでも下の名前で
呼んでほしいと思っているくらいです。
(そもそも私は人を呼ぶ時も肩書で言うのが嫌いです)


いっそうのこと○○旅館や△△旅館みたいに「女将」を置くのを止めようか。
「女将を出せ!!」と言われたら「女将はおりません」と
回答していくスタイルに切り替えようか…


…三人はそんな話でも盛り上がりました。



しかしながら、どういう肩書であれ途切れることなく来て下さるお客様への
おもてなしには直接関係ないわけで、結局そんな悩みも小さな事だと
どこかで消化して三人とも仕事をしているのだと思います。

マジメに旅館の経営 | comments (0) | trackbacks (0)

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