先日、ハイアット京都でホテルと旅館の意見交換会がありました。
なぜか私も呼んで頂いたので、
会の趣旨をよく理解していないまま出掛けてきました。
何か結論を見出すような会議でもなく、あくまで「意見交換会」。
つまり座談会でした。ただ、座談会といってもハイアットでの
ラグジュアリーな会議室では なんだか気分も高揚してきました。
京都市の方2名のほか、ありがたい事にハイアット京都の総支配人さんが
自ら席について頂けたので、ホテル経営の有り方や、考え方、
そのスタンスや方向性など様々なことを聞けて非常に勉強になりました。
ホテルと旅館は似て非なるものです。
しかしながら、昨今その違いがほとんどなくなりつつあるのはご承知の通りです。
一昔前だと、畳があり、大浴場があり、部屋に仲居さんが入ってきて…が
旅館の特徴だったのですが、今やホテルにも畳用の客室をこしらえていたり、
大浴場が整っていたり、一方で旅館も上げ膳据え膳のサービスをしなくなってきました。
「旅館の定義って何ですか?」
総支配人さんに言われた一言で、
そこに居た旅館サイドの人間7名はウーンと考えることにもなりました。
私の考えとしては「人との距離感」が問題視できるということです。
なるほど施設の良さや快適性ではとてもホテルに敵いません。しかしながら、
そもそも個人宅に泊まることが基本の「旅籠屋(はたごや)」が発祥の
現在の旅館には今もなお経営者のカラー、オーナー色がそれぞれの旅館に
色濃く残されています。
経営者の好みで、このサービスは止めよう・これは努めてしよう等決めていけるのです。
ホテルのように画一化されたサービスが、時には旅館では通用しない事もあり、
そこが利用者が旅館よりホテルを選択する理由でもありますが、
見方を換えれば、自分に合った旅館を見つけるとこれほど快適なものはないかもしれません。
京都で長期の撮影をする際に映画監督がホテルでなく旅館を好んでいたのも
そういった理由があるからでしょう。
(もっとも古くは旅館よりホテルが少なかったというのもあるでしょう)
それでも、「旅館」という存在が50年後100年後に残っているかは、
実のところ私も疑問です。もっと近い将来では20年後には京都の旅館軒数は
今の半分になっていると考えます。
(現在300軒の京都の旅館組合は約30年前は1000軒加盟していたようです)
人間の生活スタイルが変われば不要なものも出てきます。それは家財道具だけではありません。
旅館に従事する人間にとって、「それでも旅館」といって
お客様に選択して頂くためにはもっと知恵を絞らなければなりません……
なぜか私も呼んで頂いたので、
会の趣旨をよく理解していないまま出掛けてきました。
何か結論を見出すような会議でもなく、あくまで「意見交換会」。
つまり座談会でした。ただ、座談会といってもハイアットでの
ラグジュアリーな会議室では なんだか気分も高揚してきました。
京都市の方2名のほか、ありがたい事にハイアット京都の総支配人さんが
自ら席について頂けたので、ホテル経営の有り方や、考え方、
そのスタンスや方向性など様々なことを聞けて非常に勉強になりました。
ホテルと旅館は似て非なるものです。
しかしながら、昨今その違いがほとんどなくなりつつあるのはご承知の通りです。
一昔前だと、畳があり、大浴場があり、部屋に仲居さんが入ってきて…が
旅館の特徴だったのですが、今やホテルにも畳用の客室をこしらえていたり、
大浴場が整っていたり、一方で旅館も上げ膳据え膳のサービスをしなくなってきました。
「旅館の定義って何ですか?」
総支配人さんに言われた一言で、
そこに居た旅館サイドの人間7名はウーンと考えることにもなりました。
私の考えとしては「人との距離感」が問題視できるということです。
なるほど施設の良さや快適性ではとてもホテルに敵いません。しかしながら、
そもそも個人宅に泊まることが基本の「旅籠屋(はたごや)」が発祥の
現在の旅館には今もなお経営者のカラー、オーナー色がそれぞれの旅館に
色濃く残されています。
経営者の好みで、このサービスは止めよう・これは努めてしよう等決めていけるのです。
ホテルのように画一化されたサービスが、時には旅館では通用しない事もあり、
そこが利用者が旅館よりホテルを選択する理由でもありますが、
見方を換えれば、自分に合った旅館を見つけるとこれほど快適なものはないかもしれません。
京都で長期の撮影をする際に映画監督がホテルでなく旅館を好んでいたのも
そういった理由があるからでしょう。
(もっとも古くは旅館よりホテルが少なかったというのもあるでしょう)
それでも、「旅館」という存在が50年後100年後に残っているかは、
実のところ私も疑問です。もっと近い将来では20年後には京都の旅館軒数は
今の半分になっていると考えます。
(現在300軒の京都の旅館組合は約30年前は1000軒加盟していたようです)
人間の生活スタイルが変われば不要なものも出てきます。それは家財道具だけではありません。
旅館に従事する人間にとって、「それでも旅館」といって
お客様に選択して頂くためにはもっと知恵を絞らなければなりません……