若女将のブログ|YOUNG LADYS BLOG

2度目の和歌山大学へ

昨年の11月30日に国立・和歌山大学の観光学部の宿泊概論の授業の一コマを頂戴して、
学生の皆さんの前でスピーチをしてきました。
有難いことにまたお声掛けを頂いて、今回は2回目の登壇。

和歌山大学へゲストスピーチ 2018年12月1日

 

10名程同じ学生がいらっしゃるので、前回と内容を8割変えて臨みました。

「観光」×「ホスピタリティ」×「旅館」ということをキーワードにして、
昨今の京都に置いて観光を取り巻く諸問題である4つの項目にも触れました。

1、観光公害
2、お宿バブル
3、民泊ビジネス
4、人手不足

いつもはかなりアドリブで話を進めるのですが、
アドリブが効くのはやはり基本的な正しい知識があってのこと。

巷のニュースでなんとなく理解していた気になっていただけなので、
これではアドリブが効かないわ!と思い直し、
今日の日を迎えるにあたって私自身も何冊も書籍をあさり、
ここ5年ほどの国や京都の観光についての動向などをまとめたりしていました。

まとめればまとめるほど、現在の京都市の観光に対する施策には腹が立ちますね。

…それについてはまた時間のある時に書くとして(書いたら炎上だな)、
授業終盤の学生からのするどい質問にはほんとに感心しました。

去年も、こちらの学生さんからの的を得た
答え甲斐のある素晴らしい質問に驚きましたが、
今回も良かったですね~

残念なのは私が本質を突いた回答を即座にできなかったこと。
たとえば「先ほど話された進めておられる‵旅館業’と星野リゾートが進める‵旅館’の相違を教えてください」という質問。

「共通することはあっても、相違点は今思い浮かばない」と情けない回答になってしまいましたが
今思えば伝えたい回答は「経営のスピード感」です。ただ、とっさには答えられなかった。

そして「観光を取り巻く諸問題に対して、旅館というスタンスで変えていけることはないか」という質問。
この質問をしてくれた学生も、しっかり勉強しているんだなぁという背景が会話の節々から感じられました。

和歌山まで往復4時間強。
この通学時間には代えがたい濃密な90分を過ごせました。

 

職場体験で来てくれた中学生

先月下旬に京都市内の中学生6名が
「職場体験」として4日間連続で当館に来ていました。

大学生のアルバイトやインターンシップ受入れの経験はありますが、中学生は初めて。

ちゃんと学校の意向に添えられるだろうかと気を揉みながらも、気持ちの良い挨拶で来てくれた6名の生徒さん。
「旅館業」の楽しさを伝えたかったのですが、お客様のおられない時間帯なので、どうしても裏方の業務に偏ってしまいます。

客室の清掃、大浴場の清掃、フロント業務、調理場の盛付、洗い場…

もっと、「茶道」「華道」など楽しいところを体験させた方が良かったのかな…と反省していましたが、
生徒さんからの礼状を受け取って、仕事の大変さを知ってもらう4日間のスケジュールで良かったのかもしれないと思い直しました。

 

こちらの学校は一学年200名越え。約80施設に分かれて職場体験をしたそうです。
事前のアンケートで「旅館・ホテル業」を希望された生徒さんだったと聞いています。

私は初日と最終の4日目にアレコレと話しをしました。
特に最終日は四日間の振り返りと共に、
いつも私が大学で講義するパワーポイントを使って「ホスピタリティ」の話を進めました。

接客業って、実はお客様の前に出る業務は全体の2割程度。
迎え入れるための残り8割の裏方業務が大変だったでしょ。
でも振り子のように、大変なことがあれば、同じ割合で喜びもあるよ。

そんな話もしましたが、生徒さんの体験発表の模造紙にはそのことが触れられていました。

お金を稼ぐというのは大変なことなんだよ、
是非お家のお父様やお母様が普段どんな仕事をしているか聞いてみて。

まだまだ「働く」ことに対して意識が無いのは当然の中学生。
その気持ちもよくわかる故に、今回の4日間が本当に役に立っているのだろうか。
そんなジレンマも感じましたが、この発表時の写真を持ってきたくださった担当の先生が仰るには
「どの生徒も ‵お客様の為に’ 行動していることが印象に残っているようです」とのこと。

一人一人が書いてくれたお礼状にも、何かしら心に残る経験があったようで
大なり小なり何か一つでも心に響くことがあればそれで十分だな、と思い直しました。

同時に生徒さんの礼状から、当館のスタッフもしっかり使命感を持って
業務に携わっていることが間接的に再確認でき私も一安心しました。

教えることは学ぶこと、ですね。

 

ツバメの巣が落ちた後 スゴイことに。

当館は南北に走る「花見小路通り」に面して正面玄関があります。
東西に走る「新門前通り」には勝手口があるのですが、
数年前からツバメが巣を作るようになりました。

この「新門前通り」は今年の桜シーズンから、軽ワゴンを除けて通行止めをするほど市の度重なる工事が続いていたので
さすがに巣作りはしないかなぁ…と諦めかけていましたが、いつもの間にか巣が出来上がりヒナが顔を出しているのを見るようになりました。

そんな矢先に、巣が落ちてしまいヒナが6羽中2羽死んでしまったとスタッフから聞きました。
そして、緊急で巣を作ってヒナを戻してくれたそうです。

良いあんばいの物を見つけて、器用に作ってくれました!

藁の家が、億ションみたいになっていて思わず笑ってしまいました。
2羽は残念ながら死んでしまいましたが、残された4羽はしっかりここから巣立ってほしいです。

大広間のbefore&after

以前ブログ(2019年1月10日)に少しだけ触れていましたが、今年の正月明けに大広間の壁紙と畳を交換しました。

たったこれだけで随分と印象が変わるものですね。広さは勿論、照明や天井などは変えていません。

beforeの写真は2010年の頃に撮ってもらいましたが、今から約10年前は施設の畳と言えば「緑」や「生成り」の色が標準。
きっと今でもそうでしょう。だって、これ以外の色は若干料金が高いので。

思い切って、黒など濃いぃ~色も考えなくもなかったですが、
私が選んだ色はベージュのような薄い茶系。
そして、畳の縁(ヘリ)は畳と同化するような色にして、できるだけ広く見せようと思いました。

 

合間を見つけてはこれまで撮ってもらってきた写真という写真を整理しています。そう、断捨離。
こうした館内のパブリックスペースや、客室、料理、スタッフ…
被写体がアレヤコレヤと多いので、整理するにも意外な時間を要します。