若女将のブログ|YOUNG LADYS BLOG

茶道のお稽古 200年近く前のお軸拝見

今日は月に一度の茶道稽古がありました。
当館では直接お客様に接する機会の有るスタッフはもちろんのこと、
社長から調理場まで参加しています。

8月にNHKの「趣味どきっ!ー茶の湯 武者小路千家 残暑から初秋を楽しむ茶会」にもご出演されていた、
芳野宗春先生に 贅沢にも直接ご指導を頂いています。

秋から3名の新入社員が増え、今日のお稽古参加人数は14名。
宗匠がご用意くださったお軸やお花のご説明を受けて、割り稽古に入ります。

本日拝見したお軸は江戸期後半のもの。200年近く前のものだとのことです。
京都に都が移された794年以前から、京都には北部に「賀茂」氏、西の方面に「秦」氏が活躍していたようです。
その賀茂一族の方が書いた俳句。

こちらのお軸の表装も見ごたえたっぷりで、
金を泥上にして、スタンプのようにポンポンと和紙に押して出来上がった帯。水色の唐紙。
どちらもその技法は廃れてしまって、今は復元できないとても貴重な物。

 

一か月のうちにわずか1時間半のお稽古ですが、
背筋がシャンと伸びるような、適度な緊張感ある空間から
参加するスタッフが何かを感じて、何かを学び取ってくれる時間にもなればと願っています。

連続して小えんちゃん♪簪も変わりましたよ

先日は、千葉県の某中学校様が選択くださった
当館オリジナルの「食育プログラム」がありました。

その後は舞妓さん鑑賞会。

めずらしく通して私が生徒様の前に出てご説明しました。

舞妓ちゃんは宮川町の「小えん」ちゃん。

小えんちゃんは9月末にも来てくれていて、写真を撮らしてもらっていました。

舞妓さんの簪は毎月1日に変わります。
ひと月通して、同じ簪を挿しますが、
9月は「桔梗(キキョウ)」、10月は「菊」

ちなみに着物は、所属する置屋の女将さんが
ひと月分として2-3枚を出してくださるようで、毎日交代して着るようです。

小えんちゃんも 間もなく舞妓歴2年目を迎えます。
舞の最中に、控室からパシャリ。

防火基準適合表示制度 金色に!

昨日、東山消防署へ出向きました。
「防火基準適合表示制度」通称「〇適(マルテキ)マーク」と呼ばれる表示の授与式です。

不特定多数のお客様を一晩泊める宿泊施設は、
特に防災に対して、厳しい基準をクリアする必要があります。

平成24年に死者7名も出した悲惨な広島県の某ホテルの火災後は、
より一層基準が厳しくなり、また同時に消防庁は「〇適マーク」を復活させ整備を進めることになりました。

昨今、違法民泊が世間を賑やかしていますが
防災に対してどこまで取り組んでいるのかは不明です。

当たり前でスルーされがちですが、タダで安全は手に入るものではありません。
施設側が多額のお金を費やし、建築基準法を順守している書類の作成や提出、
施設内には消防法に基づいた消防用設備を設置し、
万が一の時の為にスタッフの避難訓練の時間を割いているのです。

 

さて、「新・〇適マーク」制度になってから、当館もいち早く取得できるように取組み、
2年連続で授与されてきたので、3年目の今年は表示カラーが銀色から金色に変わりました!

意外にも、ここ東山区の施設で金色の〇的マークを授与された施設は、
わずか14施設だけでした。

古い木造施設の場合は、今の防火基準を満たすには厳しいと思われます。
スプリンクラーをつけるにしても何百万との出費になりますし、正直見栄えも悪くなります。

この辺りを考慮して、はなから諦めているところもあるのかもしれません。

いずれにせよ、この表示が金色に変わったところで
我々が取り組む避難訓練をはじめ、防災に対しての意識は常に持ち合わせていなくてはならないことです。

これからも粛々と取り組んできます。

茶話会は吉田山荘さんにて

先日は旅館青年部の例会がありました。
ただでさえ時間が無いのに、今年は青年部の理事に任命されてしまい、
おまけに今回の例会の世話人に…

でも嫌々でやっていません。
せっかく与えられたチャンス!やるからには楽しまないと!

という私の信条の元、まずは会場をどこにするか…から。

あまりお邪魔する機会が無いような宿がいいな。
いくつかの候補から、「吉田山荘」さんに決定。

案内文も作りました。
いつも、私の事を‘キッチリきちんと真面目すぎる’と評価する人もいますが、
「行きたい!」と思ってもらえるような案内文に。

オフィシャルなのに、前例にないざっくばらんな案内文。
冒険しましたが、理事会で承認してもらえこちらでFAXを流すことに。

 

どなたか講師を招いて、カッチリお勉強スタイルも良いけれど
敢えて「茶話会」という形式をとり、何気ない同業者の会話から
気づきや学ぶことがあると期待して…

それにしても「吉田山荘」さん!素晴らしすぎる!
昭和天皇の義理の弟君「東伏見宮家」の別邸として昭和7年に建てられた館。

茶話会の会場とさせてもらったところは数年前に出来た別棟の「真古館(シンコカン)」
元々は車庫だった建物を改装され、写真に写っている2階は運転手さんの控室だったそうです。

女将さん直筆の和歌の入ったコーヒーセット。
一つ一つが丁寧で素敵!

 

実質90分程でしたが、アレヤコレヤと話が盛り上がりました。
そして、せっかくお邪魔させてもらったので、本館の見学まで…

 

大文字がすぐそこに見え、皇室ゆかりのの裏菊の家紋がそこかしこに。
トイレの床が畳だったり、今じゃこんな粋なデザインは無いだろうと思うような什器備品。

季節感あふれる床の間の生け花に、同じ京都市内とは思えない素晴らしい景色。

一番驚いたのは写真右上のステンドグラス。
玄関の左壁にあり、とても目を弾くのですが、
銅鏡の背面模様を原型にしているそうで、3世紀のものだそうです。

3世紀?! 一同驚愕。

贅を尽くした素晴らしい施設でした。
月並みな表現ですが「京都に吉田山荘さんがあって良かった~」と感じました。

最後は珍しく集合写真。
半分は女性になってる! その割合にビックリ!

お礼のお手紙は嬉しいです♪ その3

前回のブログを、ご宿泊くださった学校の校長先生がご覧になっていて
学校のサイトに添付してくださっていました。

重ね重ね有難いなぁーと思っていた矢先、
また嬉しいお便りを頂戴ました♪

大きなツルに驚きましたが、付箋で「中を見てね」と。
一枚ずつ開けていくと、先生始め生徒の皆さんからの
たくさんのコメント。

事前にご用意してくださっていたんですね。
こちらこそ、本当に「感謝」です(^^)

来月も引き続き全国の小学校・中学校・高校の生徒さんがお越しになる予定ですが
思いっきり京都を、修学旅行を楽しんでいただきたいですね。

私は旅の楽しみの一つは、現地の人との交流だと思っています。
すばらしい名所は写真に収めることができますが、
会話は形に残りません。でも、心に響くと一生忘れない物です。

だから、スタッフには
「お客様と積極的に会話を持つように」
「コミュニケーションをとることは仕事の楽しみの一つであり、お客さまの思い出にも残るよ」とよく伝えています。

もし、新門荘をご利用されるの如何に問わず、
このブログをご覧になった方は、旅の思い出を深めるために
現地の方との会話を持ってほしいと思います。

気難しく考えずなんでもいいんです
「このホテル/旅館はいつできたの?」
「お兄さん/お姉さんはどうしてこの仕事に就いてるの?」
「京都の良さってなんですか?」……

 

ところで「甲子園に出るから見て下さい!(I君)」という一文が…
あらま!楽しみですね!

M市立第●中学校の皆様のご活躍を心から願っております♪
ご宿泊いただきまして誠に有難うございました!

お礼のお手紙は嬉しいです♪ その2

修学旅行でご宿泊された生徒さんたちが
ご出発時に私たちにメッセージを書いてくれたり、
折り紙をたくさん折って、お部屋に残してくれていました。

出社した時に、デスクに置いてありましたが
思わず笑みがこぼれます。

「料理が美味しかった」
「見えないところでたくさんお世話してくれて有難うございます」
など、嬉しい言葉がつづられていた中で、

「京都に良い印象を持った、また来たい」

という一文を発見。

これぞ京都で旅館を営む最大の目的であり、
そう思っていただけることは最高の喜びです。

修学旅行生のみなさんは、将来の京都旅行客のリピーター様。
心温まるお手紙は、私や新門荘のスタッフにとって大変な励ましになります。

スタッフが目を通せるように、私は一枚ずつ広げてセロテープで繋げました。
今は事務所内に貼りだしております。
N区立第●中学校の皆様、ありがとうございました!!

桂春之輔改め 四代目桂春團治襲名記念 祇園公演その3

さて、いよいよ大トリの桂春之輔改め「四代目桂春團治」さんが登壇される前に、
京都の和菓子処「仙太郎」さんの竹筒羊羹とオハギで一服…

この和菓子のご提供も、お客様にとても喜んでいただけました。

水羊羹は8月末までの商品だったそうですが
「仙太郎」さんに無理を言って、用意してもらいました。

そして、ついに登場!
演目は「死ぬなら今」。

そう、春之輔さんの得意演目の一つです。
今回の公演の初っ端を切ってくれた桂咲之輔さんは、
この「死ぬなら今」を聞いて春之輔師匠に弟子入りされたわけです。

18:00に始まった公演も19:40頃には終わり、
ご希望のお客様は、玄関ロビーの金屏風の前で春之輔さんはじめ、
出演された皆さんと記念写真を撮って帰られました。

最後の最後に我々スタッフとも一緒にパチリ~!
私たちにとっても、とても思い出深い一日となりました。

この後、足洗いと称してご出演の皆さんを招いて、某ホテルのバーで打ち上げが有りました。
私は挨拶を兼ねて、ほんの15分程だけ在席して帰ったのですが、

その時に春之輔さんが
「こんな小さい会場で(落語を)やったんは初めてですわ!
せやけど、お世辞ちゃいまっせ! ほんっまに、しやすかった!」と、仰っていたそうです。

なんと!なんと、嬉しいお言葉。

お客様は大喜び、出演者も気持ちよく登壇してもらい、私たちも達成感でいっぱい。
これぞ、「三方よし」!

ここまで、大きなイベントは後にも先にも今回だけかもしれませんが、
「お客様に喜んでいただく」というサービス業の基本を、文字通り「体感」し、
原点に戻った気持ちでいっぱいです。

 

桂春之輔改め 四代目桂春團治襲名記念 祇園公演その2

さて、前回のブログの続きです。

18:00ちょうどに噺家さんたちが壇上に。
お一人目は華々しく「桂咲之輔(サキノスケ)」さんが!

なんと京都の立命館大学出身。インテリ落語家です。
今公演の主役「桂春之輔」さんの「死ぬなら今」を聞いて、魅了されてこの世界に入門されたそうです。
(ちなみに、この日春之輔師匠の落語も「死ぬなら今」でした!)

途中、会場の電気が暗くなってしまうトラブルがありましたが
さすが、プロ! それさえも巧く笑いに変えて一瞬で会場の雰囲気を掌握されていました。

続いて、「桂勢朝(セイチョウ)」さん
時事ネタで、とても分かりやすく、廊下をウロウロしていて、話の前後は知らずとも、
ふと耳に入った私も思わず吹き出してしまいました。

会場外でも、気さくでとても親しみやすい方でした。

 

続いて、もっと気軽に落語を楽しんでほしいと「パペット落語」を考案した「笑福亭鶴笑(ショウカク)」さん。

あいにく私は完全にバックヤードに下がっていた為、
撮影をした、切り絵をされているこのシーンしか知りません…

パペットは出てきていたのかしら。
海外でも活躍されて、ボランティアにも力を入れられています。
今や「パペット落語」は厚生労働省認定の児童福祉文化財になっているようです。

 

そして、歌舞伎の連獅子で毛ぶりをする鬘を被って登場された「京次郎」さん。

無形文化財にも指定される日本古来の古典奇術「和妻」にも独自の演出を取り入れ、
現代の若者や海外の方にも楽しんでいただけるような演出。

突然手から火が灯ったり、次々と和傘が出てきたり…
目の前でこんな素敵なマジックが見られるとは~ 
…私も最初から最後まで見たかった(><)

 

 

ところで、ジーパン姿でスーッと入館された時は、もちろんお化粧前なので、京次郎さんとはつゆ知らず。
あとから、あ~!お化粧前の写真を撮らしてもらえばよかった…と悔やみました。

終盤、舞台裏に来てくれたお客様の一人だった芸妓の「佳つ江」さん
一緒に撮らしてもらいました♪

桂春之輔改め 四代目桂春團治 襲名記念 祇園公演-その1

9月3日(日)予定通り「桂春之輔改め 四代目桂春團治襲名記念 祇園公演」が行われました。

ほんの3週間前の告知。こんな間際で動き出して席は埋まるんだろうか…
そんな大きな不安を他所に、おかげさまで満席になりました。

私たち以上にお客様の方が不安になっておられたかも。
「え!?こんな小さい旅館で一流の噺家を読んで寄席が出来るの?!」と。

いやいや、皆様のご期待を良い意味で裏切るように
全ての準備を整えてお迎えしました。

たくさんのお花を頂きました。所狭しと、綺麗な花々でお出迎え。

 

17:00には40名様お揃いでした。
職人が手間暇かけて丁寧に作った食事を召し上がって頂き…

いよいよお囃子の音と共に噺家さんの登場です! 【明日へ続く】

10年ぶりに袖を通した着物

あれだけ暑かったのに、少し風が吹き始めて
体感温度がグッと下がったように感じるようになりました。

本日土曜日は90名近いお昼席のお客様がお見えでした。
最近は事務仕事ばかりで、ほとんど表に出ない日が続いていますが
何かあった時にジーパンにTシャツ姿で館内をウロつくのは
さすがに具合悪かろうと思い、着物を着ることに。

9月に入ったから単(ひとえ)の着物です。
箪笥をみたら、単がない…

あ、そうだ。この夏、着物の大整理をしたんだった。
私好みで誂えた単は一着のみで、他は全て母からのお下がり。

着物に対する自分の好みもハッキリしてきて、
絶対着る!と思う物のみを手元に残しました。

そして、この鼠グレーのような色無地もその一つ。

これは10年?いやもっと久しぶりに袖を通しました。

23の年に新門荘に入社して、数か月。母の突然の長期入院。
何も分からないままに表に出ることになった私。

知識も知恵も、経験も、何もかも無い自分をなんとか認めてもらいたくて、
背伸びをして、少しでも大人びて見えるように。
当時はびっくりするほど地味な着物ばかり選んでいました。

今日はこの鼠グレーの色無地に白の夏帯を締めましたが
当時は年配の女性か?!とビックリするような更に地味さを増長させるような帯を締めていたはず…

そんなに武装しても、すっからかんの中身のなさはすぐバレルのに。
自分を大きく見せようとガチガチに、勘違いしていた若かりし頃もありました。

…今は気が抜けすぎて、だらしないだけですけどね(^^;)

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