若女将のブログ|YOUNG LADYS BLOG

中途採用者の研修 

11月20日と本日の2回に分けて、外部講師を招いての接客研修会。

講師は株式会社リーブス・ライフの菓子田先生。
かれこれ10年ほど、年に数回のご指導いただいています。

今年は秋以降にフロント2名、客室係2名が正社員として入社してくれました。

サービスレベルの統一しておくため、秋の繁忙期の合間を縫って
スタッフには参加してもらいました。入社3年未満の先輩も入れて。

大きな声で、気持ちをこめて「ようこそ、おこしやす♪」
挨拶の練習。

根っからの京都人の私にとって、ましてや15年もこの旅館で
仕事をしていると「おこしやす」と言うことに何の抵抗もありませんが、
他府県出身のスタッフにとっては、一番初めに躊躇する言葉。

前回の研修会後にヤイヤイ言っておいたので、
その時までに比べれば着付けもマシになっていますが
それでもまだまだ素人感が出ています。

着物の着付けは一目で「プロ」かどうか、が出てしまう。
もっと着崩れない、「美しい」着付けでお客様を迎えてもらわねばなりませんね…

襖の開け閉めや、脇取り盆を持ちながらの立ち座り。
慣れてしまえば、息をするように無意識にできるのですが…

研修会の様子を後ろから見ながら、
うーん、この所作についても、
年内にもう一度社内勉強会しないとなぁ…と反省しました。

外部講師を招聘した時は、客観的に見ているので
なにかと課題に気づくことが多いです。

30年前に履いていた「おこぼ」

先日、こどもの七五三のお詣りをしてきました。

医療が発達していないその昔は、乳幼児の死亡率は高く、
「七つまでは神のうち」といわれていたように
この年齢まで育てることは並大抵のことではなかったそうです。

今のように11月15日に氏神様へお参りする風習は
明治に入ってからだそうですが、
今も昔も我が子が無事に成長する姿を感謝する姿勢や、
これからの成長を祈願する気持ちは変わりませんね。

 

 

さて、女子を育てる母親の特権。
お詣りの格好をどうするか…

私の七五三の時の着物など一式残してくれているというから、
それを着させればいっかー!と気楽に考えていましたが、
いざ、箪笥から出して見せてもらうと
やはり昭和の時代を感じる…
私の好みではない…

と、いうことで10月に入ってから
大慌てでアレコレ用意しました。

髪飾りに、帯に、着物…

そして、草履ゾウリ…とサイズが合うかと、
随分前に譲り受けたものの、間際に出した箱を見てびっくり!

なんと立派な「おこぼ」だこと。

30年以上前に私が七五三で履いていたという「おこぼ」でした。

こんな立派に金が入ったものは、買い手も僅少で、
今や市場に出回っていないのではないかと思われました。

こればかりは「昭和」以前の物が良い!

大事に取っておいてくれた母に感謝しました。

舞妓さんのように地髪で結って、
一張羅の着物を着せて、この「おこぼ」を履いた姿に感無量。

どうぞまた30年後に箱が開けられることがありますように。
私も次世代まで大切に保管しておくことにします。

 

 

旅館ホテルで働く魅力を伝える!

先日、京都ジョブパークさんの取材を受けました。
京都ジョブパークとは、京都府が関係企業や団体と共に動き、働きたい人の就職支援をする団体です。
同時に、企業側が求める「人財確保」のサポートも担ってくれます。

厚生労働省の「観光産業の正規雇用者を増やすんだ!」と旗を上げたのを受け、
この4月からジョブパークもそのようなセクションを設けての活動。

我々事業主サイドも、無料のセミナーが多々開催されたり、
助成金がおりるなどメリットも広がりました。

ようやく、宿泊施設の正規雇用拡大の為に、国が動き出したか。
といっても、どうしても厳しいイメージがつきまとうサービス業。

事業主サイドも「正社員よりパートの雇用で充分」と考えるところもいまだ多く、
両者それぞれに課題が多いのです。

今回は同業者4名が集まり、インタビューを受けました。
来年一月には何やら冊子として仕上がるそうです。

事前に質問を受けていましたが、全部アドリブです(汗)

■今となっては笑い話だが、思い出すたびに赤面するエピソードは?
■困ったお客様は?とっさの判断で乗り切ったことは?
■土日は出勤が多いこの業界。平日の休みのメリットは?
■この人の接客はすごい!と感動した同業者のおもてなし  などなど

…ん? あら、これらをブログのネタにできるじゃない!
ということで、どう回答していったかも含め また書き綴りたいと思います。

そして、ここ最近は普段着物を着ないくせに、こういうときだけキッチリお着物。
しかもこの日は新しい着物に袖を通しました。
ずっと欲しかった小紋、白藍に染めてもらいました。

いつもこんなパリっとした格好で仕事に臨みたいけれども…(^^;)

坂本龍馬も食べたあの味!ミシュラン☆付「鳥彌三」さん

火曜日は久しぶりに体調を崩しました。
そんな日に限って、雑誌取材に京都府職員さんが来館。。。

朝からあまりにも辛くて、さすがに日程変更をお願いしようかとも思いましたが
何人もの方の予定を狂わすわけにはいかないので、薬飲み呑み耐え忍ぶ。

ったく、緩目に締めたというものの着物の帯のせいで、気分悪さが激増(><)
さすがに、来客の合間に客室に布団敷いて寝ていました。

旅館って便利(!?)

 

そして、翌日水曜日も会合の予定…
あぁ!今回は四条木屋町にある「鳥彌三(とりやさ)」さんだ!!

確か坂本龍馬も、ここ鳥彌三によく通っていたんだっけ。
一説には暗殺当日は風邪気味だったから、自分で軍鶏鍋しようとしてたんだっけ。滋養つけようとしたのかな。

うーん、今の私は坂本龍馬と同じ心境かも。ブツブツ。

10年ぶりくらいに「鳥彌三」さんに行きましたが
タイムスリップしたかのように陥る、有形文化財の建物内で、
ドロドロの濃厚なスープ。行き届いた丁寧な接客サービス。

たまらんぜよ。

…いやいや、ほんまに美味しおす♪

 

2年前にご紹介うけて加入させてもらった、京都の飲食店経営者の「秀味会」というグループの諸先輩方と。
「秀味会」は発足して41年経つそうです。

久しぶりに昼間からご馳走呼ばれたなぁ♪
お陰様で完全復帰。

残る10月もガンバロウ!

 

 

茶道のお稽古 200年近く前のお軸拝見

今日は月に一度の茶道稽古がありました。
当館では直接お客様に接する機会の有るスタッフはもちろんのこと、
社長から調理場まで参加しています。

8月にNHKの「趣味どきっ!ー茶の湯 武者小路千家 残暑から初秋を楽しむ茶会」にもご出演されていた、
芳野宗春先生に 贅沢にも直接ご指導を頂いています。

秋から3名の新入社員が増え、今日のお稽古参加人数は14名。
宗匠がご用意くださったお軸やお花のご説明を受けて、割り稽古に入ります。

本日拝見したお軸は江戸期後半のもの。200年近く前のものだとのことです。
京都に都が移された794年以前から、京都には北部に「賀茂」氏、西の方面に「秦」氏が活躍していたようです。
その賀茂一族の方が書いた俳句。

こちらのお軸の表装も見ごたえたっぷりで、
金を泥上にして、スタンプのようにポンポンと和紙に押して出来上がった帯。水色の唐紙。
どちらもその技法は廃れてしまって、今は復元できないとても貴重な物。

 

一か月のうちにわずか1時間半のお稽古ですが、
背筋がシャンと伸びるような、適度な緊張感ある空間から
参加するスタッフが何かを感じて、何かを学び取ってくれる時間にもなればと願っています。

連続して小えんちゃん♪簪も変わりましたよ

先日は、千葉県の某中学校様が選択くださった
当館オリジナルの「食育プログラム」がありました。

その後は舞妓さん鑑賞会。

めずらしく通して私が生徒様の前に出てご説明しました。

舞妓ちゃんは宮川町の「小えん」ちゃん。

小えんちゃんは9月末にも来てくれていて、写真を撮らしてもらっていました。

舞妓さんの簪は毎月1日に変わります。
ひと月通して、同じ簪を挿しますが、
9月は「桔梗(キキョウ)」、10月は「菊」

ちなみに着物は、所属する置屋の女将さんが
ひと月分として2-3枚を出してくださるようで、毎日交代して着るようです。

小えんちゃんも 間もなく舞妓歴2年目を迎えます。
舞の最中に、控室からパシャリ。

防火基準適合表示制度 金色に!

昨日、東山消防署へ出向きました。
「防火基準適合表示制度」通称「〇適(マルテキ)マーク」と呼ばれる表示の授与式です。

不特定多数のお客様を一晩泊める宿泊施設は、
特に防災に対して、厳しい基準をクリアする必要があります。

平成24年に死者7名も出した悲惨な広島県の某ホテルの火災後は、
より一層基準が厳しくなり、また同時に消防庁は「〇適マーク」を復活させ整備を進めることになりました。

昨今、違法民泊が世間を賑やかしていますが
防災に対してどこまで取り組んでいるのかは不明です。

当たり前でスルーされがちですが、タダで安全は手に入るものではありません。
施設側が多額のお金を費やし、建築基準法を順守している書類の作成や提出、
施設内には消防法に基づいた消防用設備を設置し、
万が一の時の為にスタッフの避難訓練の時間を割いているのです。

 

さて、「新・〇適マーク」制度になってから、当館もいち早く取得できるように取組み、
2年連続で授与されてきたので、3年目の今年は表示カラーが銀色から金色に変わりました!

意外にも、ここ東山区の施設で金色の〇的マークを授与された施設は、
わずか14施設だけでした。

古い木造施設の場合は、今の防火基準を満たすには厳しいと思われます。
スプリンクラーをつけるにしても何百万との出費になりますし、正直見栄えも悪くなります。

この辺りを考慮して、はなから諦めているところもあるのかもしれません。

いずれにせよ、この表示が金色に変わったところで
我々が取り組む避難訓練をはじめ、防災に対しての意識は常に持ち合わせていなくてはならないことです。

これからも粛々と取り組んできます。

茶話会は吉田山荘さんにて

先日は旅館青年部の例会がありました。
ただでさえ時間が無いのに、今年は青年部の理事に任命されてしまい、
おまけに今回の例会の世話人に…

でも嫌々でやっていません。
せっかく与えられたチャンス!やるからには楽しまないと!

という私の信条の元、まずは会場をどこにするか…から。

あまりお邪魔する機会が無いような宿がいいな。
いくつかの候補から、「吉田山荘」さんに決定。

案内文も作りました。
いつも、私の事を‘キッチリきちんと真面目すぎる’と評価する人もいますが、
「行きたい!」と思ってもらえるような案内文に。

オフィシャルなのに、前例にないざっくばらんな案内文。
冒険しましたが、理事会で承認してもらえこちらでFAXを流すことに。

 

どなたか講師を招いて、カッチリお勉強スタイルも良いけれど
敢えて「茶話会」という形式をとり、何気ない同業者の会話から
気づきや学ぶことがあると期待して…

それにしても「吉田山荘」さん!素晴らしすぎる!
昭和天皇の義理の弟君「東伏見宮家」の別邸として昭和7年に建てられた館。

茶話会の会場とさせてもらったところは数年前に出来た別棟の「真古館(シンコカン)」
元々は車庫だった建物を改装され、写真に写っている2階は運転手さんの控室だったそうです。

女将さん直筆の和歌の入ったコーヒーセット。
一つ一つが丁寧で素敵!

 

実質90分程でしたが、アレヤコレヤと話が盛り上がりました。
そして、せっかくお邪魔させてもらったので、本館の見学まで…

 

大文字がすぐそこに見え、皇室ゆかりのの裏菊の家紋がそこかしこに。
トイレの床が畳だったり、今じゃこんな粋なデザインは無いだろうと思うような什器備品。

季節感あふれる床の間の生け花に、同じ京都市内とは思えない素晴らしい景色。

一番驚いたのは写真右上のステンドグラス。
玄関の左壁にあり、とても目を弾くのですが、
銅鏡の背面模様を原型にしているそうで、3世紀のものだそうです。

3世紀?! 一同驚愕。

贅を尽くした素晴らしい施設でした。
月並みな表現ですが「京都に吉田山荘さんがあって良かった~」と感じました。

最後は珍しく集合写真。
半分は女性になってる! その割合にビックリ!

お礼のお手紙は嬉しいです♪ その3

前回のブログを、ご宿泊くださった学校の校長先生がご覧になっていて
学校のサイトに添付してくださっていました。

重ね重ね有難いなぁーと思っていた矢先、
また嬉しいお便りを頂戴ました♪

大きなツルに驚きましたが、付箋で「中を見てね」と。
一枚ずつ開けていくと、先生始め生徒の皆さんからの
たくさんのコメント。

事前にご用意してくださっていたんですね。
こちらこそ、本当に「感謝」です(^^)

来月も引き続き全国の小学校・中学校・高校の生徒さんがお越しになる予定ですが
思いっきり京都を、修学旅行を楽しんでいただきたいですね。

私は旅の楽しみの一つは、現地の人との交流だと思っています。
すばらしい名所は写真に収めることができますが、
会話は形に残りません。でも、心に響くと一生忘れない物です。

だから、スタッフには
「お客様と積極的に会話を持つように」
「コミュニケーションをとることは仕事の楽しみの一つであり、お客さまの思い出にも残るよ」とよく伝えています。

もし、新門荘をご利用されるの如何に問わず、
このブログをご覧になった方は、旅の思い出を深めるために
現地の方との会話を持ってほしいと思います。

気難しく考えずなんでもいいんです
「このホテル/旅館はいつできたの?」
「お兄さん/お姉さんはどうしてこの仕事に就いてるの?」
「京都の良さってなんですか?」……

 

ところで「甲子園に出るから見て下さい!(I君)」という一文が…
あらま!楽しみですね!

M市立第●中学校の皆様のご活躍を心から願っております♪
ご宿泊いただきまして誠に有難うございました!

お礼のお手紙は嬉しいです♪ その2

修学旅行でご宿泊された生徒さんたちが
ご出発時に私たちにメッセージを書いてくれたり、
折り紙をたくさん折って、お部屋に残してくれていました。

出社した時に、デスクに置いてありましたが
思わず笑みがこぼれます。

「料理が美味しかった」
「見えないところでたくさんお世話してくれて有難うございます」
など、嬉しい言葉がつづられていた中で、

「京都に良い印象を持った、また来たい」

という一文を発見。

これぞ京都で旅館を営む最大の目的であり、
そう思っていただけることは最高の喜びです。

修学旅行生のみなさんは、将来の京都旅行客のリピーター様。
心温まるお手紙は、私や新門荘のスタッフにとって大変な励ましになります。

スタッフが目を通せるように、私は一枚ずつ広げてセロテープで繋げました。
今は事務所内に貼りだしております。
N区立第●中学校の皆様、ありがとうございました!!